ちょっと寄り道...ヤマタノオロチ伝説を巡る旅 『長者屋敷跡』
長者屋敷跡は、ヤマタノオロチ伝説に登場する アシナヅチ・テナヅチ(地元では「長者」)の夫婦神と娘のクシナダヒメが 住んでいたと伝わる場所。古記録の『雲陽誌』にも言及が残り、 屋敷跡の周辺には福竹(立身竹)や連理椿の伝承、 さらには厩谷・茶屋場屋敷跡といった神話地名も伝わります。 写真とともに、伝承の要点と現地の見どころをまとめました。
目次(クリックで開閉)
スポット概要
| 名称 | 長者屋敷跡 |
|---|---|
| キーワード | ヤマタノオロチ / アシナヅチ・テナヅチ / クシナダヒメ / 福竹(立身竹) / 連理椿 / 雲陽誌 |
| 備考 | 地名・比定地には諸説あり。現地の案内板や社寺由緒も参照ください。 |
伝承要約/史料の手掛かり
国つ神大山津見神の子であるアシナヅチ・テナヅチの夫婦神が、
娘のクシナダヒメと暮らしていた屋敷跡と伝えられます。
近世地誌『雲陽誌』には、「古脚摩乳手摩乳のたまふ跡なり、里俗二神を長者といふ」とあり、
周辺には馬屋谷・すくも塚・泉谷などの地名が記されています。
また、夫婦神が立て置いた杖が根付いて小竹となったとされる福竹(ほていちく/立身竹)の伝承、
さらに連理椿(白椿の大樹)の伝えも残り、現在も椿が植え継がれています。
そのほか、用馬を飼ったとする厩谷、遊蕩の場と伝わる茶屋場屋敷跡など、
オロチ伝説の生活感に触れられる地名伝承が点在します。
現地の見どころ
- 案内板・石碑:伝承の要点や地名由来を確認できます。
- 福竹(立身竹):夫婦神の杖が根付いたとされる小竹。長寿・立身出世の守りとされた記録が伝わります。
- 連理椿:白椿の「連理」にちなむ植栽が今も受け継がれています。
- 周辺の神話地名:厩谷/茶屋場屋敷跡など、生活と神話が交差する小地名を探して歩くのも楽しいポイント。
写真ギャラリー
地 図
情 報
| 所在地 | 島根県仁多郡奥出雲町佐白 |
|---|---|
| 駐車 | 八重垣神社跡入口付近の路肩へ駐車できますが、駐車は近隣と通行の安全を最優先に。※標識・交通の妨げ・取締りに十分ご注意ください。自分は乗用車(ミニバン)で、現地まで行ってみましたが、道中の道は狭く、方向転換も何度も切り返す必要があり、200m位ですので歩くことをお勧めします。 |
| 周辺 | 福竹(長者の福竹)・連理椿・厩谷・茶屋場屋敷跡/ 関連社寺:河邊神社・布須神社 |
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