【出雲国風土記】大山神社(大山社)|大山津見命を祀る式内社|神門郡・出雲市小山町

2021年4月10日土曜日

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【出雲国風土記】大山神社(大山社)|大山津見命を祀る式内社|神門郡・出雲市小山町

「出雲国風土記」に「大山社」と記された山の神の古社。
島根県出雲市小山町に鎮座する「大山神社」は、
山の守護神・大山津見命をお祀りする式内社です。
住宅地の一角に佇む静かな社へ、ふらりと参拝してみませんか。


拝 殿
大山神社 拝殿

住宅街の中に静かに佇む大山神社の拝殿。

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御祭神

主 祭 神 大山津見命(おおやまつみのみこと)

御由緒(歴史)

御由緒板
大山神社 御由緒

社頭に立つ由緒板には、風土記社・式内社であることが記されています。

大山神社は、日本最古級の地誌『出雲国風土記』(733年)に「大山社」として記され、平安時代の法令集『延喜式』(927年)にも「大山神社」と載る式内社です。創建年代は不詳ですが、千年以上さかのぼる古社と伝えられます。

古老の伝えによると、かつては現在地より北東の、小山町と大塚町の境にある小丘に鎮座していたといわれます。斐伊川が神西湖へ注いでいた頃、たび重なる氾濫で地形が変わり、社殿が流されて現在の場所にとどまった――という伝承が残っています。

御祭神の大山津見命は伊邪那岐神・伊邪那美神の御子神で、富士山本宮浅間大社の御祭神・木花咲那姫命の父神にあたります。古くから山の神・農林業守護の神、やがては食物・農耕の神として崇敬されています。神紋は二重亀甲に「大」の字です。

  • 祈年祭:3月第3土曜日
  • 例大祭:10月10日(現在は体育の日付近に斎行)
  • 新嘗祭:11月第2日曜日

近代には明治5年に村社に列し、戦後は神社本庁に属する宗教法人として、地域の産土神として今も信仰を集めています。

本 殿
大山神社 本殿

社殿背後に鎮まる本殿。静かな山の神の気配を感じます。

土貢神
大山神社 土貢神

境内の一角に祀られる土貢神。

荒 神
大山神社 荒神

荒神さんのお社。地域の火伏せや家内安全を守ってくださいます。

狛 犬
大山神社 狛犬 大山神社 狛犬

何故か相方のいない狛犬。片方だけが境内を見守っています。

手 水
大山神社 手水

参拝前にこちらで身と心を清めます。

鳥 居
大山神社 鳥居 大山神社 鳥居の扁額

新しい鳥居と「大山神社」と刻まれた扁額。

旧鳥居
大山神社 旧鳥居

旧鳥居には「天明四年(三月)山代源左ヱ門寄進」と刻まれています。

参 道
大山神社 参道

鳥居から拝殿へと続く参道。静かな住宅地の中とは思えない雰囲気です。

社号標
大山神社 社号標

道路脇に立つ社号標が、参拝者を社へと案内してくれます。

アクセス・駐車場

地 図

島根県出雲市小山町110付近。出雲市駅から県道276号線を北上し、バイパス高架手前を左折すると近くです。

お問い合わせ

所在地 島根県出雲市小山町110
TEL 0853-25-3846(鹽冶神社)
駐車場 出雲市駅から県道276号線に沿って北上し、バイパス高架手前を左折。さらに約700m先を左折し小山町交差点を右折すると、右手に大山神社があります。
車は参道そばに停めさせてもらい参拝しましたが、比那神社と同様に、詳しくは四絡コミュニティセンター(0853-21-0369)へお問い合わせください。
御朱印 有無は不明ですが、兼務社の鹽冶神社で授与される可能性があります(事前にご確認ください)。
公式 --

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