【出雲国風土記】幡屋神社(幡屋社)|邇々藝尊と武内宿禰命を祀る古社|大原郡・雲南市大東町
「出雲国風土記」に名を刻む、1300年以上の歴史を持つ機織りゆかりの古社。
邇々藝尊と武内宿禰命を主祭神とする「幡屋神社」は、
忌部氏の機織り伝承や元宮の磐座・船石の伝えを残す静かな里の鎮守です。
御祭神
| 主 祭 神 | 邇々藝尊 / 武内宿禰命 |
|---|---|
| 配 祀 神 | 誉田別命 息長足姫命 玉依比女命 |
御由緒(歴史)
幡屋神社は、出雲国風土記に「幡屋社」として記される古社で、旧社格は郷社。
邇々藝尊・武内宿禰命を主祭神とし、誉田別命・息長足姫命・玉依比女命を配祀しています。
境内には若宮神社・牛荒神社・八幡山稲荷神社・三神社・西上稲荷神社などの境内社、五人若宮神社・切明神社などの境外社が祀られています。
古伝によれば、出雲地方の忌部氏には二流があり、一方が玉造で勾玉制作を、もう一方が幡屋の地で機織りに従事したと伝えられます。
幡屋は出雲国内における織布の発祥地とされ、忌部氏の末裔が祖神・邇々藝尊をお祀りしたことに当社の起源があると伝承されています。
元宮(旧社地)は現社地右側の谷「宮の谷」を上った宮山中腹にあり、古くから霊地として崇められてきました。
そこには古代祭祀の名残とされる磐座や、船石(長さ約8m・幅約2.4m)と呼ばれる大岩、その付近に船頭岩・船子岩が残り、御祭神遷座の際に船石が使われたと伝えられています。
昭和38年の豪雨で元宮の境内地が崩壊し社殿が危機にさらされたため、昭和41年に現在地へ遷座しました。
また、幕末の元治元年には、天下泰平を祈念して中国地方最大級とされる自然石の大石灯篭が築かれ、今も参道から元宮を遙拝する目印となっています。
- 例祭日:10月 第2土曜日
- 御神徳:病気平癒・知恵授け(技術開発・上達)の神として信仰
現地写真ギャラリー
棚田と山並みに抱かれた幡屋神社周辺の風景
アクセス・駐車場
島根県雲南市大東町幡屋付近。JR木次線「幡屋駅」から幡屋川沿いに北へ約3km。
お問い合わせ
| 所在地 | 島根県雲南市大東町幡屋1052-1 |
|---|---|
| TEL | 0854-43-3166 |
| HP | -- |
| -- | |
| 駐車場 | 木次線・幡屋駅から幡屋川沿いに3kmほど北へ進むと右手に石灯籠が見えます。そこを右折し200mほど進むと左手に鳥居があります。鳥居左側に広いスペースがあり、車を停めさせていただきましたが、正式な神社駐車場かどうかは不明です。 |
| 御朱印 | 有無は不明 |

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