【出雲国風土記】八重垣神社(佐久佐社)|縁結びの祖神を祀る古社|意宇郡・松江市佐草町
「出雲国風土記」に名を刻む、1300年以上の歴史を持つ古社。
素盞鳴命と櫛稲田姫命を祀る「八重垣神社(風土記社名:佐久佐社)」は、
縁結びで名高い鏡の池や夫婦椿、佐久佐女の森など見どころ豊富です。
松江市佐草町に鎮座する八重垣神社は、『出雲国風土記』に「佐久佐社」と記される古社で、主祭神は素盞鳴命と櫛稲田姫命。意宇郡の六つの古社を総称する「意宇六社」(熊野大社/真名井神社/揖夜神社/六所神社/八重垣神社/神魂神社)の一社として広く崇敬されています。
※佐久佐社の論社を六所神社とする説もあります。
出雲國神仏霊場20社寺の第十四番札所で、教えに因む文字は『結』です。
御祭神
| 主祭神 | 素盞鳴命 / 櫛稲田姫命 |
|---|---|
| 配祀神 | 大巳貴命 / 青幡佐久佐日古命 |
御由緒(歴史)
八重垣神社は出雲国風土記に「佐久佐社」と記載される古社。素盞鳴命が八岐大蛇退治の際、稲田姫命を「佐久佐女の森」の大杉を中心に八重垣を造ってお隠しになり、のちに夫婦の宮居としてこの地を整えられたと伝わります。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を」の御歌で広く知られ、縁結び・家庭和合・子孫繁栄・安産・災難除け、和歌の祖神としてのご神徳が仰がれています。境内には夫婦椿、鏡の池、佐久佐女の森(百穴)などの見どころが点在します。
現地写真ギャラリー
本 殿
伊勢宮
御祭神:天照大御神脚摩乳神社
御祭神:脚摩乳命 譽田別命を合祀する手摩乳神社
御祭神:手摩乳命貴布禰神社
御祭神:高靇命 倉稲魂命を合祀する山神神社
御祭神:大山祇命 夫婦和合のシンボル...(笑)社日社
荒 神
狛 犬
手水舎
鳥 居
祠(⁉)
佐久佐女の森に向かう途中の洞にも性神が...。素盞鳴命御歌 石碑
『八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を...』何だろう?
境内案内図
御朱印
天鏡神社
御祭神:稲田姫命鏡の池
鏡の池(縁結び占いの池)──稲田姫命が八岐大蛇から避難された折、飲料水や姿見に用いられたと伝わる湧水の池で、縁結びの聖地として知られます。
占いのやり方:占い用紙に10円または100円硬貨をのせて池に浮かべ、願いを込めます。15分以内に沈めば「良縁が早く」、30分以上かかれば「ご縁はゆっくり」。近くで沈めば「身近な人と」、遠くで沈めば「遠方の人と」結ばれるといわれます。
良縁成就、家庭円満、子孫繁栄の御神徳で知られる八重垣大神のご加護を祈りつつ、静かに参拝しましょう。なお、池周辺は古代の遺跡地として指定されています。
夫婦杉
大杉の跡
八岐大蛇を退治するとき素盞鳴命が稲田姫命を佐久佐女の森の大杉を中心に八重垣を造って隠したと言われる場所。連理玉椿
連理玉椿(夫婦椿)──伝承では、稲田姫命が立てた二本の椿が芽吹いて一身同体となり、夫婦和合・愛の象徴として尊ばれたことに由来します。元木が枯れても二股の椿が現れると伝わり、現在も境内に夫婦椿が三本あります。年によっては二葉の葉が見られることも。資生堂「花椿会」ゆかりの名木として知られ、美容・良縁の御神徳が篤いとされます。
夫婦椿
乙女椿子宝椿小泉八雲ゆかりの地案内板
小泉八雲ゆかりの地(13)八重垣神社──八岐大蛇伝承ゆかり、縁結びで名高い当社の「鏡の池」は、稲田姫が水を汲み姿を映したと伝わる聖地です。
1891年(明治24)4月5日、八雲は西田千太郎と人力車で松江郊外の社寺を巡拝。とくに「鏡の池」に強い関心を示し、八重垣神社のお札類を英・オックスフォード大学ピット・リヴァーズ博物館へ寄贈しました。『知られぬ日本の面影』第14章「八重垣神社」にその記述が見られます。
Lafcadio Hearn visited Yaegaki Shrine by rickshaw and wrote about it in Glimpses of Unfamiliar Japan (ch.14). He also toured nearby Takeuchi, Manai, Rokusho, and Kamosu shrines the same day.
(松江市)
出雲國神仏霊場
御朱印 御縁珠アクセス・駐車場
島根県松江市佐草町227(参拝者用の広い駐車場:普通車 約150台)。
お問い合わせ
| 所在地 | 島根県松江市佐草町227 |
|---|---|
| TEL | 0852-21-1148(受付時間 9:00〜17:00) |
| 公式 | 八重垣神社 公式サイト |
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| 駐車場 | 参拝者用の駐車場あり(普通車 約150台) |
| 御朱印 | 有:神札授与所で頂けます。 |




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