【出雲国風土記】船林神社(船林社)|阿波枳閉委奈佐比古命を祀る農耕神の古社|大原郡・雲南市大東町

2023年11月3日金曜日

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【出雲国風土記】船林神社(船林社)|阿波枳閉委奈佐比古命を祀る農耕神の古社|大原郡・雲南市大東町

『出雲国風土記』に名を刻む船林社の後裔と伝わる「船林神社」。主祭神は 阿波枳閉委奈佐比古命。船岡山の名にちなむ伝承や、山上から望む海潮の町の眺望など、 小社ながら物語性に富む一社です。


拝殿
船林神社 拝殿|海潮の山腹に鎮座する小祠の拝殿を正面から。簡素ながらも端正な佇まい。

山上の静けさに包まれた拝殿

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御祭神

主祭神 阿波枳閉委奈佐比古命(あわぎへわなさひこのみこと)

御由緒(+御由緒板)

御由緒板
船林神社 御由緒板|風土記所載の『船林社』に比定される由緒、再建の経緯、祭日などを記す掲示。

再建の由来や祭礼日が記されています

当社は『出雲国風土記』所載の「船林社」に比定され、社伝では船岡山を中心に 阿波枳閉委奈佐比古命が粟を主とする農耕を開いたことに由来すると伝わります。中世に一時衰微しましたが、 文化八年(1811/1816年比定の伝承あり)に社殿が再興され、里の氏神として崇敬されています。

境内社に山神神社・社日社・荒神社。例大祭は11月8日、祈年祭は3月19日、新嘗祭は12月5日

扁額
船林神社 扁額|拝殿正面の社号額。素朴な書風が山中の古社に調和する。
本殿(右側)
船林神社 本殿 右側|覆屋に守られた本殿を右手から望む。
本殿(左後方)
船林神社 本殿 左後方|背後の斜面に寄り添う本殿。覆屋の造作が確認できる角度。
本殿(背面)
船林神社 本殿 背面|覆屋背面の様子。山側に据えられた基壇・背面板壁が見える。
山神神社
船林神社 境内社 山神神社|参道脇に祀られる小祠。
荒神
船林神社 荒神|石祠に祀られた荒神。社叢の奥に鎮まる。
社日碑
たいていは六角柱や八角柱だけどここは自然の石の社日碑ですね...。
  船林神社 社日碑|自然石を用いた珍しいタイプの社日碑。
記念碑
何の記念碑か...『村社船林神社 墓本金寄附記念碑』と彫られているみたいだけど...!
  船林神社 記念碑|『村社船林神社 墓本金寄附記念碑』の刻字が見える石碑。
石碑
何か彫られているが読めない...!
  船林神社 石碑|判読困難な銘文が刻まれた自然石。
鳥居
船林神社 鳥居|参道入口の石鳥居。山腹の杜へ続く。
参道(県道側入口)
県道から上がれるが...狭い...!
  船林神社 参道入口|県道24号から上がるコンクリート坂道と石段。
船林神社 駐車場所|参道脇の小スペース。車両は切り返しが必要な狭さ。
停めらる場所も狭い...帰りは何度か切り返して...!
狛犬(拝殿前)
船林神社 狛犬(拝殿前)|阿形・吽形が拝殿を護る。
狛犬(参道)
船林神社 狛犬(参道)|参道途中に据えられた一対。
社務所
船林神社 社務所|参道途中の建物。
灯篭(参道)
船林神社 灯篭(参道)|石段脇に立つ灯篭。
灯篭(県道沿い)
船林神社 灯篭(県道沿い)|参道入口を示す目印の灯篭。
社号標
船林神社 社号標|石造の社号標『船林神社』。
出雲国風土記 登場地標柱
出雲国風土記には『船岡山。郡家の東北一十六里なり。阿波枳閇委奈佐比古命の曳き來て居ゑましし船、則ち此の山是れなり。故、船岡と云ふ。』と書かれている。
  船林神社 風土記登場地標柱|『船岡山』の記述を示す解説標。
台座跡(?)
何かの台座の跡...。
  船林神社 台座跡|基礎だけが残るコンクリート台のような痕跡。
参道からの眺め
海潮の町が一望できます。
  船林神社 参道からの眺め|海潮の里を一望する高台の景観。
社頭
船林神社 社頭|県道沿いから見上げる社頭景。

アクセス

地 図

島根県雲南市大東町北村18。県道24号から参道階段を上ります。駐車は参道脇の狭小スペースにて要注意。

お問い合わせ

所在地島根県雲南市大東町北村18
TEL--
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Email--
駐車場 船林神社 駐車場|参道脇の小さな駐車スペース。 参道脇にごく小さな駐車スペースあり(切り返し必須・大型不可)。
御朱印有無は不明(事前確認を推奨)

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