【出雲国風土記】多倍神社(多倍社)|須佐之男命を祀る古社|飯石郡・出雲市佐田町

2025年10月30日木曜日

佐田町 出雲市 須佐之男命 多倍社 多倍神社 飯石郡

【出雲国風土記】多倍神社(多倍社)|須佐之男命を祀る古社|飯石郡・出雲市佐田町

「出雲国風土記」に名を刻む古社、多倍神社。
八岐大蛇退治で知られる須佐之男命を主祭神とし、首岩の伝承が今も語り継がれています。
佐田の山里に残る静謐な社域を、写真とともに巡ります。


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出雲市佐田町に鎮座する多倍神社は、出雲国風土記の「多倍社」に比定される古社で、須佐之男命を御祭神としてお祀りしています。

御祭神

主 祭 神 須佐之男命
合 祀 神 足仲彦命 誉田別命 息長足姫命
湯山主命 稲田姫命 和田津見命

御由緒(歴史)

御由緒板
多倍神社 御由緒板|合祀や社殿様式・首岩伝承の概要

掲示の要旨:風土記所載社・式内小社、多社合祀の経緯、社殿様式(大社造の変態)、首岩の伝承など。

多倍神社は古くは多倍社として神祇官の名簿に記された官社で、延喜式にも「小社 多倍神社」と載る式内社と伝わります。主祭神の須佐之男命は八岐大蛇を討ち果たした剣の御神霊と関わりが深く、里人は「剣明神」とも称して崇敬してきました。

近代には宇佐八幡・石清水八幡・河内神社・湯村神社などを合祀し、現在に至ります。社殿は大社造の変態とされ、明治20年新造。首岩にまつわる鬼退治伝説や、石神信仰の痕跡も伝承として残ります。(御由緒板要旨より抄録)

拝殿
多倍神社 拝殿|静謐な社域に佇む拝所

拝殿正面。周囲の山並みと調和した落ち着きある景観。

本殿
多倍神社 本殿|大社造の変態と伝わる様式

本殿背面。四方に廻り縁と勾欄を巡らす点が特徴。

首岩(社殿背後)
多倍神社 首岩|鬼退治伝承にまつわる巨岩(2) 多倍神社 首岩|鬼退治伝承にまつわる巨岩(1)

社殿背後に並ぶ巨岩。御由緒では首岩と呼ばれ、石神信仰の痕跡とも。

境内社(厳島社?):市杵島比売命
多倍神社 境内社(厳島社?)|市杵島比売命を祀る小祠

厳島社とみられる祠。

境内社(美保社?)
多倍神社 境内社(美保社?)|恵比須・事代主ゆかりを偲ぶ小祠
稲荷社:倉稲魂命
多倍神社 稲荷社|倉稲魂命
石祠
多倍神社 石祠|境内の古祠
玉垣内の石碑
多倍神社 玉垣内の石碑|社域の記念碑
扁額
多倍神社 扁額|社号の銘
鳥居
多倍神社 鳥居|参道入口のめじるし
境内の夕景
多倍神社 夕景|社域を染める落日

アクセス・駐車場

地図

島根県出雲市佐田町反邊1064 付近。県道185号の案内板以降は道幅が狭く離合困難な区間あり、走行注意。

お問い合わせ

所在地島根県出雲市佐田町反邊1064
TEL
公式
Email
御朱印有無は不明(事前確認推奨)
駐車場鳥居横に2~3台分
備考県道185号から先は細道・離合困難箇所有り。大型車の進入は非推奨。

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