【出雲国風土記】赤秦神社(赤秦社)|石の御神体「隠居さん」と猿田彦命を祀る古社|大原郡・雲南市加茂町

2021年6月27日日曜日

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【出雲国風土記】赤秦神社(赤秦社)|石の御神体「隠居さん」と猿田彦命を祀る古社|大原郡・雲南市加茂町

「出雲国風土記」に大原郡筆頭の国幣社として名を残す、歴史ある赤秦社。
雲南市加茂町に鎮座する赤秦神社は、道開きの神・猿田彦命を御祭神とし、 年月とともに大きくなっていると伝わる石の御神体「隠居さん」や、境内の磐座・随神門など見どころの多い神社です。
静かな山あいの社で、導きの神さまにそっとお参りしてみませんか。


拝殿
赤秦神社 拝殿|山あいに佇む静かな拝殿

石段を上った先に建つ、素朴で落ち着いた拝殿。

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御祭神

主 祭 神 猿田彦命(さるたひこのみこと)
合 祀 神 --

御由緒(歴史)

御由緒板
赤秦神社 御由緒

出雲国風土記所載社としての由緒や、御神体「隠居さん」の伝承が記されています。

赤秦神社は、雲南市加茂町大竹(旧・屋〇村大竹)に鎮座し、出雲国風土記に 大原郡筆頭の国幣社「赤秦社」として記された古社です。

地誌『雲陽誌』(1717)には「赤肌明神、風土記に載る赤秦社是なり」とあり、 永禄十年(1567)佐々木隆慶による造立棟札があったこと、社殿のそばには 「左近」「右近」と呼ばれる古樹や門客神と称する老木があったこと、 祭礼が九月九日に行われていたことなどが記されています。

その後、神職交替などにより古い記録はほとんど残っておらず、 創建・勧請の年代は詳らかではありませんが、 田守荒神社(保食神・素盞鳴尊・金比羅神)を境内末社とし、 例大祭は現在も十月三十日に斎行されています。

御祭神・猿田彦命は、邇邇芸命が天降る際に道案内をした神で、 道の守護神・道祖神として全国で信仰されています。 大原郡内でも開拓・交通安全の神として多く祀られており、 当社はその中心的な一社とされています。

御神体は石で、年を経るごとにだんだん大きくなり本殿に納まりきらなくなったため、 かつての御神体は「若隠居さん」として玉殿横に、 さらにその前の御神体は境内の社号標脇に祀られ 「隠居さん」と呼ばれています。 上の庭に本殿、下の庭に拝殿が分かれて建つ古い様式の社殿配置も、 当社の大きな特徴です。

拝殿 扁額
赤秦神社 拝殿 扁額
本殿 正面
赤秦神社 本殿 正面

本殿の前にある狛犬ならぬ狛猿...!

田守荒神社

保食神・素盞鳴尊・金比羅神を祀る。

赤秦神社 田守荒神社
社日碑
赤秦神社 社日碑
歳徳神
赤秦神社 歳徳神
社務所
赤秦神社 社務所
磐座

磐座なのか何かは不明...。

赤秦神社 磐座 本殿横
狛犬
赤秦神社 狛犬
おがたまの木

昭和天皇の在位60年の記念樹らしい。

赤秦神社 おがたまの木
随神門
赤秦神社 随神門

随神さん

鳥居
赤秦神社 鳥居
赤肌橋
赤秦神社 赤肌橋
隠居さん

2代前の御神体。

赤秦神社 隠居さん
社号標
赤秦神社 社号標
手水
赤秦神社 手水
出雲国風土記登場地標柱
赤秦神社 出雲国風土記登場地標柱
磐座?

これも磐座なのか何かは不明...。

赤秦神社 不明
石碑
赤秦神社 石碑

アクセス・駐車場

地 図

島根県雲南市加茂町大竹676。JR加茂中駅から県道157号線を西へ進み、「大竹」「光明寺」の看板のある交差点を右折し約1km。

お問い合わせ

所在地 島根県雲南市加茂町大竹676
TEL --
駐車場 赤秦神社 駐車場
JR加茂中駅から県道157号線を西に約3km進み「大竹」「光明寺」の看板のある交差点を右折、約1km先。 神社前に参拝者用駐車場があります。
御朱印 有無は不明(事前にご確認ください)
公式 公式サイト・メールアドレス等は確認できませんでした。

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