【国宝】神魂神社(大庭大宮)|最古の大社造に出会う|松江市・大庭町
なぜこの社は、出雲の“はじまり”の匂いを漂わせているのか。
風土記に社名の明記はない。にもかかわらず、ここは意宇郡の核のように感じられる。
神魂神社は、記されぬ中心として出雲を支える社である。
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祈りの入口としての拝殿。静かな緊張が漂う。
御祭神
| 主祭神 | 伊弉冊大神(いざなみのおおかみ) |
|---|---|
| 合祀 | 伊弉諾大神 |
| 神格 | ① 造化の根源 ② 出雲総産土大神 ③ 夫婦和合の原型 |
『出雲国風土記』との関係
神魂神社は風土記本文に社名の明記はない。 しかし、鎮座地は意宇郡大庭――出雲政治の中枢であった地である。
「出雲神戸、郡家南西二里廿歩……二所大神等依奉、故云神戸」
風土記は社名一覧ではなく、郡構造と祭祀配置を描いている。 意宇郡は国庁・郡家・神戸を抱える中枢。 神魂神社はその中心域に鎮座する。
書かれないという事実こそが、 この社が制度以前の「神坐所」に近いことを示唆する。
神魂という名の思想
神魂(かもす)とは「神の鎮り坐す所」。 神社制度以前の、より原初的な信仰表現である。
伊弉冊大神は造化の根源。 生み、結び、循環させる力。 ここではご利益よりも、存在の根に触れる感覚が前面に出る。
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国宝・最古級の大社造本殿。天地根元造の形態を有する。
空間の象徴性
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鳥居は外界と内界の切替点。
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登るという身体行為が、信仰を深める装置となる。
石段を登る構造、高床の本殿。 これは単なる建築ではない。 原初へ遡るための装置である。
出雲大社が杵築へと中心を移した後も、 神魂神社は旧中心として祭祀の記憶を保持した。
風土記に名がなくとも、構造に現れる社がある。 神魂神社は、出雲の最も深い層を今に伝える場所である。
アクセス
神社基本情報
| 神社名 | 神魂神社(大庭大宮) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県松江市大庭町563 |
| 電話 | 0852-21-6379 |
| 公式サイト | 公式情報をご確認ください |
| 御朱印 | あり(要確認) |
| 駐車場 | あり |
更新日:2026年2月27日
出雲の神様に会いに行こう!@ぐうたら亭主

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