ちょっと寄り道...出雲國神仏霊場『清水寺』(第十一番札所)|根本堂と三重塔を訪ねて|安来市清水町
木立の中の石段を上がり、門をくぐって山の境内へ。安来市清水町の清水寺には、大きな根本堂と、石垣の上にそびえる三重塔が待っています。
今回は「ちょっと寄り道...」として、出雲國神仏霊場第十一番札所・瑞光山清水寺を訪ねます。厄ばらいの観音様への信仰とともに、境内に点在するお堂や石仏にも目を向けてみましょう。

目次
出雲國神仏霊場第十一番・清水寺
清水寺は、島根県安来市清水町528にある天台宗の寺院です。山号は瑞光山。本尊の十一面観世音菩薩は、厄ばらいの観音様として信仰を集めています。
出雲國神仏霊場では第十一番の札所。宍道湖・中海を囲む20社寺を巡る旅の一か所です。霊場全体の巡り方は、出雲國神仏霊場巡りのガイドもご覧ください。
清い水に由来する寺名と縁起
清水寺の公式案内と現地の縁起板によれば、用明天皇2年(587)、尊隆上人によって開かれたと伝えられています。
山頂に現れた瑞光にちなみ「瑞光山」、清く霊なる水にちなみ「清水寺」と名づけられたというのが寺名の由来です。開創にまつわるこうした話は、寺に受け継がれてきた縁起として味わいたいものです。
その後、幾度もの荒廃や火災を経て復興。境内の縁起案内には、戦国時代の戦火や、毛利家・松江藩主の庇護についても記されています。
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石段と大門、木立の参道
参道入口からは、木々に囲まれた石段が続きます。灯籠や石碑を見ながら上がると、大門が現れます。門の向こうにも道が延び、山の中へ少しずつ入っていくような景色です。
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大門を過ぎた参道では、幟の並ぶ石畳や、苔をまとった石像が目に入ります。根本堂だけを目指して急いでしまうには惜しい、足元にも見どころのある道です。
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途中に建つ開山堂は、公式案内によると、開山の尊隆上人と中興開山の盛縁上人をまつるお堂です。参道脇の水場や、やくばらい観音の石像にも、境内に続く祈りの風景が見られます。
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厄ばらいの観音様をまつる根本堂
境内の中心に建つのが、本堂である根本堂です。横に広がる屋根と、深い軒の陰が印象に残ります。
清水寺公式の根本堂案内によると、現在の建物は明徳4年(1393)の建立で、国の重要文化財に指定されています。本尊の十一面観世音菩薩は秘仏としてまつられています。
堂の前では、高い台座に立つ狛犬の姿にも目を留めたいところ。根本堂の左には、毘沙門天をまつる毘沙門堂もあります。
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石垣の上に立つ三重塔
根本堂の先で目を引くのは、高い石垣の上に立つ三重塔です。下から仰ぐ姿と、近づいて見る初層の姿では、印象がずいぶん変わります。
三重塔は安政6年(1859)の建立。清水寺公式の三重塔案内でも紹介されている、県指定文化財の建物です。木組みの重なりや軒下の意匠は、写真でもじっくり見返したくなる部分です。
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塔の近くには百観音霊場お砂踏みの一角があり、現地案内板に巡り方が示されていました。体験を希望する場合は、現在の受付方法を現地で確かめてください。
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境内のお堂と祈りの風景
護摩堂と石仏
「護摩堂」の扁額を掲げるお堂には、不動明王がまつられています。境内には大小の石仏が並ぶ場所もあり、大きな堂塔とは違った近さで祈りの姿に出会えます。
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朱の鳥居をたどる稲荷社
斜面の石段には朱の鳥居が連なり、その先に朱塗りの社が建っています。清水寺の公式案内では、吒祇尼天をまつる稲荷社と紹介されています。森の緑に鳥居の朱が映える一角です。
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手水舎と橋の先の弁天堂
手水舎の大きな水鉢を眺め、さらに境内を歩くと、小さな橋の先に弁天堂があります。こちらは宇賀弁財天をまつるお堂です。橋・水辺・幟・お堂が一つの景色となって目に入ります。
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山の斜面に広がる境内と無常橋
清水寺は、石段や石垣で高低差をつないだ山の境内です。無常橋や案内図も見ながら、足元を確かめてゆっくり歩きたいところです。
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御朱印・拝観・アクセス
出雲國神仏霊場の御朱印は、清水寺公式サイトによると、本堂内で業務時間中に申し込めます。霊場の朱印料は500円と案内されています。
2026年10月15日確認の公式案内では、開山時間は8時30分~17時、最終入山は16時30分。本堂業務は9時~16時30分で、最終入堂は16時20分です。
三重塔・宝物館の内部拝観は予約制で、原則として一週間前までの申込みが必要です。冬季の予約停止や宝物館の特別拝観期間もあるため、予定を立てる際は公式拝観案内を確認してください。
駐車場がありますが、入口から境内には石段が続きます。歩きやすい靴での参拝がおすすめです。
まとめ|堂塔を結ぶ参道も楽しむ清水寺
厄ばらいの観音様をまつる根本堂、石垣の上の三重塔、朱の鳥居が続く稲荷社、橋の先の弁天堂。清水寺は、一つのお堂を拝むだけでなく、境内を歩く時間そのものも心に残るお寺です。
出雲國神仏霊場第十一番の巡拝では、堂塔を結ぶ道や、木立の中の石仏にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
※記事内容には正確を期していますが、掲載情報に誤りや変更点がありましたら、お手数ですが 問い合わせフォーム からお知らせください。内容を確認のうえ、必要に応じて訂正いたします。
清水寺の基本情報
- 寺院名:瑞光山 清水寺(ずいこうざん きよみずでら)
- 宗派:天台宗
- 本尊:十一面観世音菩薩
- 札所:出雲國神仏霊場 第十一番
- 所在地:〒692-0033 島根県安来市清水町528
- 電話:0854-22-2151
- 公式サイト:安来清水寺
- 御朱印:本堂内で業務時間中に受付。最新の授与案内は公式サイトでご確認ください。
- 駐車場:あり。入口・利用方法は現地案内に従ってください。
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