【出雲国風土記】須佐神社(須佐社)|須佐之男命御魂鎮めの御本宮|飯石郡・出雲市佐田町
出雲国風土記の「須佐社」に比定される須佐神社は、須佐之男命が御魂を鎮めたと伝わる御本宮です。
出雲国神仏霊場第十八番札所で、教えに因む文字は「素」。神戸川上流の静かな里山に鎮まり、
名高い御神木「大杉さん」や「須佐の七不思議」など、見どころも豊富な古社です。
目次を開く
御祭神
| 主 祭 神 | 須佐之男命 |
|---|---|
| 配 祀 神 | 稲田姫命 足摩槌命 手摩槌命 |
御由緒(歴史)
須佐神社は、神話の国出雲地方を潤す神戸川上流に鎮座する延喜式内社で、須佐之男命と稲田比売命の御子の子孫と伝えられる 須佐家(須佐国造)が代々奉仕してきた古社です。
『出雲国風土記』には、須佐之男命が「この土地は狭いところであるが住みよい所である。だから自分の名は岩や木ではなく土地に付けよう」 と仰せられ、自らの御魂を鎮めて大須佐田・小須佐田を定められたことから、この地が「須佐」と呼ばれるようになったと記されています。
現在の本殿(大社造)は天文二十三年(1554)に尼子晴久が改築し、文久元年(1861)には松江藩主・松平定安が修造したもの。 栩葺の屋根をもつ堂々たる大社造で、出雲を代表する本殿建築の一つです。
社宝には、尼子晴久奉納の兵庫鎖太刀(国指定重要文化財)をはじめ、舞楽面「納曽利」や黒韋威鎧残欠(いずれも県指定文化財)などが伝えられています。 須佐之男命が自らの御名を土地に授けた御魂鎮の聖地・御名代の霊跡として、朝廷・国守・藩主をはじめ多くの崇敬を集めてきました。
かつては須佐大宮、天文年間には十三所大明神とも称され、今も「出雲の大宮」として知られています。 須佐神社の宮司家は連綿と続き、令和の現在も須佐家が社家として奉仕されています。
主な御利益は、農耕・畜産・漁業の繁栄、商売繁盛、事業安全、家内安全、交通安全、良縁、子孫繁栄、厄除け・除災、病気平癒など。 延寿の神として篤く信仰されています。
【主な祭典】一月一日 歳旦祭/二月節分祭/四月十八・十九日 例大祭/八月十五日 切明神事祭(念仏踊り・島根県無形文化財)など。
また、境内および周辺には、須佐之男命ゆかりの
「須佐の七不思議」
と呼ばれる伝承地が点在しています。
一、塩ノ井/二、相生の松/三、神馬/四、落葉の槙/五、影無し桜/六、星滑/七、雨壺。
現地写真ギャラリー
アクセス(地図・駐車場)
島根県出雲市佐田町須佐730付近。神社隣に約30台分の駐車場があります。
お問い合わせ
| 所在地 | 島根県出雲市佐田町須佐730 |
|---|---|
| TEL | 0835-84-0605(電話・FAX共通) |
| HP | 須佐神社(公式サイト) |
| susa7001@icv.ne.jp | |
| 駐車場 | 神社境内の隣に30台程。満車の場合は「ゆかり館」駐車場も利用できます。 |
| 御朱印 | 有(授与時間等は公式サイトでご確認ください) |

0 件のコメント:
コメントを投稿