【出雲国風土記】須佐神社(須佐社)|須佐之男命御魂鎮めの御本宮|飯石郡・出雲市佐田町

2021年2月22日月曜日

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【出雲国風土記】須佐神社(須佐社)|須佐之男命御魂鎮めの御本宮|飯石郡・出雲市佐田町

出雲国風土記の「須佐社」に比定される須佐神社は、須佐之男命が御魂を鎮めたと伝わる御本宮です。
出雲国神仏霊場第十八番札所で、教えに因む文字は「素」。神戸川上流の静かな里山に鎮まり、
名高い御神木「大杉さん」や「須佐の七不思議」など、見どころも豊富な古社です。

拝殿
須佐神社 拝殿|須佐之男命御魂鎮めの御本宮となる拝殿

神戸川上流の山里に建つ須佐神社の拝殿。

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御祭神

主 祭 神 須佐之男命
配 祀 神 稲田姫命 足摩槌命 手摩槌命

御由緒(歴史)

御由緒板
須佐神社 御由緒板|出雲国風土記に記される須佐社の案内

須佐之男命が自ら御魂を鎮めたと伝わる霊地・須佐神社の由緒書き。

須佐神社は、神話の国出雲地方を潤す神戸川上流に鎮座する延喜式内社で、須佐之男命と稲田比売命の御子の子孫と伝えられる 須佐家(須佐国造)が代々奉仕してきた古社です。

『出雲国風土記』には、須佐之男命が「この土地は狭いところであるが住みよい所である。だから自分の名は岩や木ではなく土地に付けよう」 と仰せられ、自らの御魂を鎮めて大須佐田・小須佐田を定められたことから、この地が「須佐」と呼ばれるようになったと記されています。

現在の本殿(大社造)は天文二十三年(1554)に尼子晴久が改築し、文久元年(1861)には松江藩主・松平定安が修造したもの。 栩葺の屋根をもつ堂々たる大社造で、出雲を代表する本殿建築の一つです。

社宝には、尼子晴久奉納の兵庫鎖太刀(国指定重要文化財)をはじめ、舞楽面「納曽利」や黒韋威鎧残欠(いずれも県指定文化財)などが伝えられています。 須佐之男命が自らの御名を土地に授けた御魂鎮の聖地・御名代の霊跡として、朝廷・国守・藩主をはじめ多くの崇敬を集めてきました。

かつては須佐大宮、天文年間には十三所大明神とも称され、今も「出雲の大宮」として知られています。 須佐神社の宮司家は連綿と続き、令和の現在も須佐家が社家として奉仕されています。

主な御利益は、農耕・畜産・漁業の繁栄、商売繁盛、事業安全、家内安全、交通安全、良縁、子孫繁栄、厄除け・除災、病気平癒など。 延寿の神として篤く信仰されています。

【主な祭典】一月一日 歳旦祭/二月節分祭/四月十八・十九日 例大祭/八月十五日 切明神事祭(念仏踊り・島根県無形文化財)など。

また、境内および周辺には、須佐之男命ゆかりの 「須佐の七不思議」 と呼ばれる伝承地が点在しています。
一、塩ノ井/二、相生の松/三、神馬/四、落葉の槙/五、影無し桜/六、星滑/七、雨壺。

本殿
須佐神社 本殿右|大社造の堂々とした本殿

右側から見た本殿。

須佐神社 本殿左|栩葺屋根の重厚な姿

左側から望む本殿。

大杉さん
『大杉さん』…何かパワーを感じられる場所です。

加賀藩から帆柱として金八百両で所望されたが断ったと伝わる御神木。

稲荷社
稲倉魂命を祀る。
三穂社
三穂津比売命、事代主命を祀る。
西・東末社
西末社 熊野樟日命、田心姫命、市杵嶋姫命、湍津姫命を祀る。
東末社 大忍穂耳命、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命を祀る。
随神門
神楽殿
手水
天照社
天照大御神を祀る。
厳島神社
市杵嶋姫命、田心姫命、湍津姫命を祀る。

境内の摂社・厳島神社。他に境外摂社として素戔嗚尊を祀る「須賀神社」があります(写真は未掲載)。

鳥居
干支
亀石
社務所にある『黄金の龍の鏡』
境内
社号標
鳥居の横にある社号標
県道39号線にある社号標
出雲国風土記登場地標柱
御朱印
出雲國神仏霊場の御朱印
御下がり
交通安全祈願の際の御下がり

アクセス(地図・駐車場)

地 図


島根県出雲市佐田町須佐730付近。神社隣に約30台分の駐車場があります。

お問い合わせ

所在地 島根県出雲市佐田町須佐730
TEL 0835-84-0605(電話・FAX共通)
HP 須佐神社(公式サイト)
Email susa7001@icv.ne.jp
駐車場 神社境内の隣に30台程。満車の場合は「ゆかり館」駐車場も利用できます。
御朱印 有(授与時間等は公式サイトでご確認ください)

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