【出雲国風土記】阿太加夜神社|出雲鎮守の女神を祀る古社|意宇郡・松江市東出雲町
出雲を「守る」とは、どういうことなのでしょうか。
国を譲った神の物語の背後で、土地そのものを守り続けた神は誰だったのか。
松江市東出雲町に鎮座する阿太加夜神社は、
出雲鎮守と称される女神を祀る社です。
出雲国風土記と意宇郡の構造
『出雲国風土記』意宇郡条には、
意宇郡 郡家正西廿一里一百廿歩
と記され、意宇郡が国府を抱える中枢郡であったことがわかります。
阿太加夜神社は、この国府圏の東方に位置し、郡構造の中で「守り」の役割を担う位置に鎮座しています。
主祭神という思想
主祭神は阿陀加夜奴志多岐喜比賣命。
大国主命の御子神でありながら、単なる系譜上の存在ではありません。
「出雲鎮守」と伝えられるこの女神は、
土地・地域を守るという思想を体現する存在です。
国譲りのような大きな物語が「統治の転換」を描くのに対し、
阿太加夜の神は「土地を保ち続ける力」を象徴しているのです。
社頭 ― 地域の境界に立つ鎮守の入口 |
空間が語る鎮守の構造
随神門をくぐると、拝殿へと伸びる一直線の参道。
この構造は、外界から内界へと精神を整える軸線です。
随神門 ― 結界の象徴 |
拝殿 ― 鎮守思想の中心空間 |
本殿 ― 女神の神格を宿す奥の院 |
ホーランエンヤという歴史的実践
十年に一度行われる船神事「ホーランエンヤ」は、
松江藩主松平直政公が五穀豊穣を祈願したことに始まります。
城山稲荷の御神霊を阿太加夜神社へ船渡御するという構造は、
政治権力が「土地の鎮守」に祈るという象徴的行為でした。
神社基本情報
| 神社名 | 阿太加夜神社 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県松江市東出雲町出雲郷 |
| 電話番号 | 公式情報をご確認ください |
| 公式サイト | 松江市観光情報等をご参照ください |
| 御朱印 | 社務所にて(要確認) |
| 駐車場 | あり |
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初掲載日:2026-02-27
更新日:2026-02-27
出雲の神様に会いに行こう!~出雲国風土記探訪~@ぐうたら亭主

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