鷹日神社(多加比社)|白鷹の伝承と春の境内を歩く
鷹日神社(たかひじんじゃ)は、松江市東津田町に鎮座し、『出雲国風土記』意宇郡の多加比社に比定される神社です。高御産霊神を祀り、白鷹と稲穂にまつわる社伝を伝えます。
今回は2024年4月6日の参拝記録。桜の咲く入口から拝殿・本殿へ進み、境内社と水玉稲荷神社も訪ねます。
動画で巡る鷹日神社|399社巡り007
2024年4月6日の参拝写真で、鷹日神社の参道・社殿・境内社と水玉稲荷神社をたどります。
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目次
鷹日神社の概要と『出雲国風土記』
所在地は島根県松江市東津田町。『出雲国風土記』の意宇郡条に載る多加比社の比定社として知られています。意宇郡の寺院・神社一覧から、同じ郡に記された社もたどれます。
多加比社
『出雲国風土記』意宇郡条・神社の記載
古代の記録に残る社名は「多加比社」、現在の社名は「鷹日神社」です。現地の由緒板にも、多加比社として『出雲風土記』に記される旨が掲げられています。
御祭神と白鷹・稲穂の伝承
島根県神社庁の鷹日神社紹介では、主祭神を高御産霊神(たかみむすびのかみ)ほか五柱としています。現地の由緒板には、高御産霊神、大日霊女貴神(天照大神)、素盞鳴神、宇迦之魂神、道祖神に関する名が記されています。
祭神と白鷹の伝承を記した現地の由緒板です。 |
社伝では、天智天皇の時代、日照りが続いたある夜、よく実った稲穂をくわえた白鷹が天皇の夢に現れました。どこから来たのかと尋ねると、出雲国の意宇郡から来たと答えたといいます。目覚めると雨が降り、人々が救われました。白鷹を探すとこの森にいたため、社殿を建てて天照大神を祀ったと伝えられています。
白鷹の物語は、この神社に伝わる由緒として味わいたい話です。『出雲国風土記』の神社一覧には多加比社の名が記されますが、そこにこの物語が書かれているわけではありません。
道祖神と誕生祭の案内も掲げられ、身近な祈りのあり方を伝えています。 |
桜の鳥居から、石段の先の拝殿へ
2024年4月の参拝では、入口の桜が咲いていました。大きな石鳥居をくぐると、まっすぐの参道の先に石段が見えます。
春の桜が迎える一の鳥居。奥に参道と石段が続きます。 |
入口には「鷹日神社」の社号標が立っています。 |
鳥居の上部に掲げられた額を見上げます。 |
入口の狛犬と手水舎
参道入口の狛犬を見てから手水舎へ。鳥居の周囲は住宅や道路に接していて、地域の暮らしの中に神社があることが分かります。
参道入口を守る狛犬。胸を張った姿が印象に残ります。 |
対になる狛犬も、参道を挟んで向き合っています。 |
参拝時に利用した駐車スペースは、この手水舎の横にありました。 |
大きな石の手水鉢。水玉稲荷神社の水鉢とは別のものです。 |
石段と、表情の異なる狛犬
石段の上には鳥居と随神門が重なって見えます。参道では、姿や石の表情が異なる狛犬を見比べるのも楽しみの一つです。
石段の上に鳥居と随神門が重なり、その奥に拝殿が見えます。 |
石段付近では、入口の狛犬と異なる姿の狛犬にも出会います。 |
対の狛犬も見比べると、表情や構えの違いが分かります。 |
風化の進んだ石の姿にも、長い時間の積み重なりを感じます。 |
古い狛犬が参道を守る姿を、別の側から眺めます。 |
注連縄の掛かる拝殿と本殿
石段を上がると、注連縄を掲げた拝殿が迎えてくれます。参拝後は本殿の側面へ。正面だけでは見えない屋根や木組みの姿も印象に残ります。
拝殿正面に掛かる注連縄を間近に見ます。 |
木組みや屋根の姿は、拝殿正面とは違った見どころです。 |
本殿と隣接する春日神社。社殿の位置関係が分かる眺めです。 |
境内社と石祠を巡る
境内には春日神社をはじめ、複数の小社や石祠があります。撮影した札には、和田津見神社・舩玉神社、笠祖神社・金毘羅宮、今宮社・厳島神社の名前も見られました。小さな社を一つずつ拝すると、主社だけでは分からない境内の広がりに気づきます。
境内には小社が並び、それぞれに祈りの場所が設けられています。 |
木立のそばにも小社が鎮座しています。 |
本殿のそばに鎮座する春日神社を正面から拝します。 |
本殿のそばには、ほかにも小さな社殿があります。 |
「狐守荒神」と刻まれた石碑も、境内の信仰を伝えています。 |
石祠や石造物が集まる一角にも、足を止めて手を合わせます。 |
本殿背後にも、朱鳥居を構えた稲荷社があります。次に紹介する水玉稲荷神社は、別の場所に社殿を構えています。
本殿背後の稲荷社。後に紹介する水玉稲荷神社とは別の社です。 |
水玉稲荷神社|朱鳥居と石段、水鉢の花びら
水玉稲荷神社では、朱鳥居の先に石段があり、その上に社殿が建っています。鷹日神社の拝殿・本殿とは異なる社殿です。額に記された社名も確かめながら参拝しました。
朱鳥居の先に石段が延び、その上に水玉稲荷神社の社殿があります。 |
額に記された水玉稲荷神社の名前を確認します。 |
石の水鉢に浮かぶ花びら。4月の参拝で出会った春の一場面です。 |
近くの社日碑
水玉稲荷神社の近くには、社日碑があります。周囲を石の柱で囲まれたこの石碑は、鷹の石像が据えられた慰霊碑とは別のものです。
社日碑。鷹の石像がある慰霊碑とは別のものです。 |
慰霊碑の説明板と、上部の鷹の石像
こちらの説明板は、別の慰霊碑について記したものです。続く写真は、その慰霊碑の上部に据えられた鷹の石像を撮影しています。慰霊碑全体ではなく、上部の像を写したカットです。
慰霊碑の由来を伝える説明板。碑とあわせて読んでおきたい資料です。 |
慰霊碑の上に据えられた鷹の石像を見上げます。 |
御朱印と、参拝時に利用した駐車場所
今回の参拝日が記された御朱印です。御朱印の授与方法や対応時間は、訪問前に神社へご確認ください。
2024年4月6日の参拝でいただいた鷹日神社の御朱印。 |
車は手水舎の横に駐車しました。2024年4月6日の訪問時には、6~7台分ほどのスペースがありました。利用できる範囲は当日の現地案内に従ってください。
手水舎横の駐車場所と周辺道路。訪問時は6~7台分のスペースがありました。 |
住宅地から石段を上がる、木立に包まれた社地
鷹日神社の入口は、東津田町の住宅や道路に接しています。参道から石段を上がると、周囲の木立と社殿が目に入り、道路沿いとは違った景色になります。身近な町の中で、少し高い場所へ歩いていく参拝の道が印象に残りました。
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まとめ|多加比社の名と、春の鷹日神社
『出雲国風土記』の多加比社に比定される鷹日神社。白鷹と稲穂の社伝、注連縄の掛かる拝殿、姿の異なる狛犬、境内の小社など、ゆっくり歩くほど見どころが見つかります。水玉稲荷神社の朱鳥居や水鉢も、2024年4月の参拝で心に残った風景でした。
※記事内容には正確を期していますが、掲載情報に誤りや変更点がありましたら、お手数ですが
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鷹日神社の基本情報・連絡先
- 神社名:鷹日神社(たかひじんじゃ)
- 所在地:島根県松江市東津田町1376(島根県神社庁の掲載住所)
- 風土記の掲載郡・社名:意宇郡・多加比社
- 主祭神:高御産霊神ほか五柱
- 例祭:10月19日
- 電話番号:0852-22-1920
- 公式サイト:島根県神社庁の紹介ページ。神社独自の公式サイトは公式情報をご確認ください。
- 御朱印:2024年4月6日の参拝時に拝受。現在の授与状況は現地または公式情報をご確認ください。
- 駐車場:手水舎横に6~7台分ほど(2024年4月6日訪問時)
- 参拝日:2024年4月6日
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