【出雲国風土記】山狭神社(夜麻佐社)|伊邪那岐命・伊邪那美命を祀る古社|意宇郡・安来市広瀬町下山佐

2021年3月6日土曜日

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【出雲国風土記】山狭神社(夜麻佐社)|伊邪那岐命・伊邪那美命を祀る古社|意宇郡・安来市広瀬町下山佐

「出雲国風土記」に夜麻佐社として名を刻む、山中の静かな古社。
伊邪那岐命・伊邪那美命をお祀りする「山狭神社」(やまさじんじゃ)は、
長い参道と境内社が印象的な、素朴で神秘的な社叢に包まれています。


拝殿
山狭神社 拝殿|山中に静かに佇む拝殿

杉木立に囲まれた山狭神社の拝殿。

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御祭神

主 祭 神 伊邪那岐命(伊弉諾尊)・伊邪那美命(伊弉冊尊)
配 祀 神 速玉男神・事解男神

御由緒(歴史)

山狭神社は、出雲国風土記に「夜麻佐社」として記載される古社で、安来市広瀬町下山佐の山あいに鎮座します。風土記には同名の社が二社記されており、上山佐にも山狭神社が鎮座しています。

主祭神は国土創成に関わる神である伊邪那岐命・伊邪那美命。配祀神として、熊野信仰に関わる速玉男神・事解男神をお祀りしており、境内社の久志美氣濃神社を、風土記に二番目に記される夜麻佐社とみなす説もあります。

創建年代や詳しい沿革を伝える由緒書は見当たらず、詳細は不明ですが、山中の長い参道や土俵、随神門などから、地域の崇敬を集めてきた社であることがうかがえます。

拝殿の彫刻
山狭神社 拝殿の彫刻

拝殿正面を飾る精緻な彫刻。

本殿(右側)
山狭神社 本殿右側

覆屋に守られた本殿(右側から)。

本殿(左側)
山狭神社 本殿左側

本殿を左側から。山の斜面に沿って建てられています。

境内社:久志美氣濃神社

出雲国風土記の二番目の夜麻佐社にあたるとする説もある境内社で、加夫呂伎熊野大神を祀ります。

山狭神社 久志美氣濃神社

石段上に建つ久志美氣濃神社。

久志美氣濃神社 扁額
山狭神社 久志美氣濃神社 扁額

「久志美氣濃神社」と記された扁額。

愛宕社・稲荷社・久米社
山狭神社 愛宕社と稲荷社・久米社

境内の小社群。火防や稲荷信仰など、さまざまな信仰が集まります。

拝殿 扁額
山狭神社 拝殿 扁額

拝殿に掲げられた社名の扁額。

手水舎
山狭神社 手水舎

県道沿いに建つ手水舎。

鳥居
山狭神社 鳥居

県道からすぐの場所に建つ一の鳥居。

鳥居 扁額
山狭神社 鳥居 扁額

鳥居の扁額にも「山狭神社」と刻まれています。

土俵

参道の途中右手に、地域の相撲に使われたとみられる土俵があります。

山狭神社 土俵

参道脇に残る土俵跡。

参道

杉木立に囲まれた参道は、別世界へ誘われるような神秘的な雰囲気です。

山狭神社 参道 山狭神社 参道(上り坂) 山狭神社 参道(奥の方)

苔むした石段と木立が続く、印象的な参道。

参道階段と随神門
山狭神社 参道階段と随神門

石段の上に随神門が構え、境内へと導きます。

参道のねじれた木

参道の途中には、大きくねじれた不思議な樹木も見られます。

山狭神社 参道のねじれた木

自然の力強さを感じさせる、印象的なねじれた木。

社頭
山狭神社 社頭

山狭神社の社頭。杉木立の奥に社殿が見えます。

アクセス・駐車場

地図

島根県安来市広瀬町下山佐1176付近。県道45号線を安来方面から奥出雲方面へ進むと左手に手水舎と鳥居が見え、その前に駐車できるスペースがあります。少し先、土俵の近くにも停められる場所があります。

お問い合わせ

所在地 島根県安来市広瀬町下山佐1176
TEL --
公式サイト --
駐車場 県道45号線沿い、手水舎と鳥居前に駐車スペースあり。
さらに少し進むと、土俵の所に停めれるような道が左手にあります。
(公共交通:安来市広域生活バス「下山佐神社前」バス停)
御朱印 有無は不明(事前に要確認)

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