【出雲国風土記】劔神社（詔門社）｜イザナミが逃れたと伝わる斜面の古社｜意宇郡・松江市八雲町
「出雲国風土記」に詔門社として名を刻む、山上の古社。
伊弉冊命と大山祇命ほか山の神々をお祀りする「劔神社」は、
イザナギの剣の伝承や珍しい千木が残る静かな鎮守の杜です。
参道の石段を登り切った先に現れる拝殿。
御祭神
| 主 祭 神 | 伊弉冊命（イザナミノミコト） |
|---|---|
| 相 殿 神 | 大山祇命 中山祇命 麓山祇命 正勝山祇命 籬山祇命 |
御由緒（歴史）
社頭に立つ由緒案内板。イザナギとイザナミの神話が記されています。
劔神社は、出雲国風土記に「詔門社」と記された古社の一つに比定されます。創建年代は不詳ですが、山上の小さな社地に伊弉冊命と五柱の山の神々をお祀りしてきました。
伝承によれば、黄泉の国から逃げ帰る途中の伊弉諾尊が、追ってくる黄泉の軍勢に剣を抜き打ち振りながらこの地まで逃れたといい、その剣にちなみ社名を「劔神社」と呼ぶようになったと伝えられています。
鳥居から百五十段ほどの石段を上った先に本殿があり、屋根の千木は前後で切り口の形が異なる珍しい造りです。また境内には、日本書紀の編纂に関わった舎人親王を祀る藤森神社も鎮座し、学問の神として地元の信仰を集めています。
現地写真ギャラリー
拝殿正面に掲げられた「劔神社」の扁額。
社殿右側から見た本殿。
千木の切り口が前後で異なるとされる本殿背面。
左側から見た本殿。
稲倉魂命を祀る境内社。
日本書紀の完成に尽力した舎人親王を祀る境内社で、学問の神様として信仰されています。
境内に立つ社日碑。
境内を見守る御神木。
参道を守る一対の狛犬。
大己貴命を祀る境内社。日吉神社の狛犬や扁額も見どころです。
日吉神社の狛犬。
日吉神社の扁額。
参拝前に身を清める手水舎。
鳥居から続く長い石段。息を整えながら山上の社へ向かいます。
里から社殿へと導く一の鳥居。
アクセス・駐車場
島根県松江市八雲町日吉10。国道432号線から山側へ入り、参道入口付近に駐車スペースがあります。
参道入口に普通車1台分ほどの駐車スペースあり。軽自動車なら縦に停めると2台ほど駐車できます。
お問い合わせ
| 所在地 | 島根県松江市八雲町日吉10 |
|---|---|
| TEL | 0852-54-1512 |
| HP | －－ |
| －－ | |
| 駐車場 | 参道入口に数台分の駐車スペースあり。 |
| 御朱印 | 有無は不明（事前にご確認ください）。 |
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