【2026年】特別展「その後のヲロチとスサノヲ」|古代出雲歴史博物館で神話の変化をたどる
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| スサノヲのヤマタノオロチ退治を描いたイメージ(AI生成画像) |
ヤマタノヲロチは、スサノヲに退治されて物語から消えたのでしょうか。
2026年10月9日(金)から、島根県立古代出雲歴史博物館でリニューアル記念特別展「その後のヲロチとスサノヲ」が開かれます。今回の主題は、よく知られた退治の場面だけではありません。その後の時代、人々がヲロチとスサノヲをどう語り、描き、信仰してきたかをたどる展覧会です。
私は『出雲国風土記』に記された神社を巡っています。神話が語られた土地を歩く立場から、今回の特別展で注目したい点と、あわせて訪ねたい場所を整理しました。
特別展「その後のヲロチとスサノヲ」とは
スサノヲによるヤマタノヲロチ退治は、『古事記』や『日本書紀』に記された、出雲を舞台とする神話として知られています。一方、『出雲国風土記』には国引き神話をはじめ、地域に根ざした別の伝承や神社・地名が記されています。これらを一つの書物に書かれた物語として扱わず、それぞれの伝わり方を見ていきたいところです。
博物館によると、特別展では蛇にまつわる古代の伝承から始まり、後世に変化したヲロチ退治の物語、出雲の神楽に受け継がれた表現、災いから人々を救う神としてのスサノヲ信仰まで紹介されます。「退治して終わり」ではない神話の広がりが、この展覧会の面白さだと思います。
見どころは「退治の後」に生まれた物語
公式案内には、退治されたはずのヲロチをめぐって、後の時代に新たな物語が生まれたことが示されています。酒呑童子との結び付きや宝剣をめぐる伝承など、古代の神話が時代ごとの不安や願いと出会い、姿を変えていった過程に注目したいです。
出雲に関する展示では、地域独自のスサノヲ・ヲロチ神話と、出雲神楽への影響も紹介されます。神社を訪ねるときに聞く由緒と、神楽で目にする物語。そのつながりを考えるきっかけにもなりそうです。
展示を見た後に歩きたい出雲の神社と伝承地
展示室で物語の変化を知った後は、実際の土地を訪ねるのも楽しみです。当ブログでは、スサノヲやヲロチ伝説に関わる場所を紹介しています。
- 須我神社(須我社):スサノヲと奇稲田比売にゆかりのある、雲南市の神社。
- 須佐神社(須佐社):スサノヲの御魂を鎮めたと伝わる、出雲市佐田町の神社。
- 熊野大社:スサノヲを祀る、松江市八雲町の古社。
- ヤマタノオロチ伝説24スポット巡礼ガイド:伝説に関わる場所を地図とともに辿る記事。
それぞれの場所に残る伝承と、展覧会で紹介される後世の物語を比べると、同じスサノヲやヲロチにも異なる姿が見えてくるかもしれません。
開催日・開館時間・観覧料
- 会期:2026年10月9日(金)~11月29日(日)
- 会場:島根県立古代出雲歴史博物館・特別展示室
- 所在地:島根県出雲市大社町杵築東99-4(出雲大社東隣)
- 10月の開館時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
- 11月の開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 会期中の休館日:10月20日(火)、11月10日(火)、11月17日(火)
- 特別展の当日券:一般1,100円、大学生550円、小中高生330円
10月9日は開会式のため、特別展示室のみ10:00開場です。会期中には一部展示替えがあります。見たい資料が決まっている場合は、訪問前に展示替えの案内を確認してください。
学芸員による展示解説
会期中の一部の日曜日には、担当学芸員によるギャラリートークも予定されています。時間は14:00~15:00、各回20人の事前申込制です。参加には特別展の観覧券、またはミュージアムパスポートが必要です。開催日と申込方法は博物館の特別展公式ページで確認できます。
古代出雲歴史博物館の地図
まとめ
「その後のヲロチとスサノヲ」は、古代に語られた退治の場面から、後の時代の信仰や芸能へと視野を広げる特別展です。展示を見てから須我神社や須佐神社などを歩けば、出雲に残る神話の重なりを、別の角度から感じられそうです。
展示内容や開館情報は変更される場合があります。訪問前に島根県立古代出雲歴史博物館の公式案内をご確認ください。


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