【出雲国風土記】爾佐加志能為社(爾佐加志能為神社)|大己貴命を祀る野井浦の古社|嶋根郡・松江市島根町

2021年2月27日土曜日

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【出雲国風土記】爾佐加志能為社(爾佐加志能為神社)|大己貴命を祀る野井浦の古社|嶋根郡・松江市島根町

「出雲国風土記」と「延喜式」に名を残す、野井浦の古社。
大己貴命をお祀りする「爾佐加志能為神社」は、
島根半島の静かな山あいに鎮座する、歴史と海の信仰を感じるお社です。


拝殿
爾佐加志能為神社 拝殿|山の斜面に建つ素朴な社殿

山の中腹に建つ爾佐加志能為神社の拝殿。

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御祭神

主 祭 神 大己貴命(おおなむちのみこと)

御由緒(歴史)

御由緒板
爾佐加志能為神社 御由緒板|野井浦の古社の沿革が記された案内板

島根半島四十二浦巡り再発見研究会による案内板。

爾佐加志能為神社は、『出雲国風土記』に「爾佐加志能為社」と記される古社で、野井浦の守護神として大己貴命をお祀りします。『延喜式』にもその名が見え、古くから海と集落を見守ってきたことがうかがえます。

同じく「爾佐」を冠する爾佐神社と関係が深かったと考えられ、社名の「能為」は現在の地名「野井」に由来すると伝えられます。江戸時代には、古社の系譜を継ぐ「加無利明神(神守大明神)」が零落し、椎の木を神木として祀っていたといわれます。

明治期に『延喜式』の社格が重視されるようになると、日御碕神社に加無利明神を相殿として祀り、社号を古代の「爾佐加志能為神社」に復したと案内板に記されています。旧社地は、現在の野井漁業組合付近「神守様灘」周辺とされ、近くには字名「どんどが鼻」も残ります。

  • 地域の行事:一月第二日曜に「野井とんど」「宮練」が行われます。
本殿(右側)
爾佐加志能為神社 本殿右側|社殿背後の様子

本殿を右側から望む一枚。

本殿(背面)
爾佐加志能為神社 本殿背面|山の斜面に寄り添う社殿

本殿背面。森に包まれた静かな空気です。

本殿(左側)
爾佐加志能為神社 本殿左側|社殿と石垣

本殿左側。石垣と社殿の配置がよくわかります。

境内社
爾佐加志能為神社 境内社|本殿脇に並ぶ小祠

本殿横に並ぶ境内社の小さなお社。

狛犬(阿形・吽形)
爾佐加志能為神社 狛犬|参道を守る阿形・吽形の一対

参道の坂を見守る狛犬の阿形・吽形。

狛犬
爾佐加志能為神社 狛犬|苔むした表情豊かな石像

狛犬の表情が印象的です。

社頭
爾佐加志能為神社 社頭|鳥居と石段の入り口

山の麓に建つ鳥居と社頭の景色。

扁額
爾佐加志能為神社 扁額|社号を掲げた額

拝殿に掲げられた「爾佐加志能為神社」の扁額。

参道階段
爾佐加志能為神社 参道階段|山へと続く長い石段

鳥居から拝殿へと続く参道の石段。

巨石(境内左手)

境内左手にある大きな岩。古くからの信仰対象とも考えられます。

爾佐加志能為神社 巨石|境内左手に鎮座する大岩

境内左手にある印象的な巨石。

巨石と境内の景色
爾佐加志能為神社 巨石と境内|社殿を見上げる位置からの景観

巨石と社殿周辺の雰囲気がわかる一枚。

アクセス・駐車場

地図

島根県松江市島根町野井155 周辺。

お問い合わせ

所在地 島根県松江市島根町野井155
TEL --
HP --
Email --
駐車場 神社正面の道路沿いに広いスペースがあります。
御朱印 有無は不明(事前確認をおすすめします)。

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