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2021年2月16日火曜日

神門郡 寺院神社

 神門郡 寺院神社 

彌九賀神社


新造院(しんざうのゐん)所。朝山郷の(うち)にあり。郡家正東(まひがし)二里六十歩なり嚴堂(ごんだう)建立()神門臣(かむどのおみ)(たち)りし所なり

新造院(しんざうのゐん)一所。古志郷のにあり。郡家東南一里なり刑部臣(おさかべのおみ)等がりし所なり。(もと)、嚴堂を立つ。


美久我社(みくがのやしろ)(彌九賀神社) 阿須理(あすり)(阿須利神社)
比布知(ひふち)(比布智神社) 比布(ひふ)()(同社坐神魂子角魂神社)
多吉(たき)(多伎神社) 夜牟夜(やむや)(塩冶神社)
矢野(やぬ)(八野神社) ()()()佐伯神社)
奈賣佐なめさ社(那賣佐神社) 知乃(ちの)智伊神社)
淺山(あさやま)朝山神社) 久奈爲(くなゐ)久奈為神社)
佐志牟(さしむ)佐志武神社) 多支枳(たきき)多伎芸神社)
阿利(あり)阿利神社)  阿如(あね)阿禰神社)
()(むら)國村神社) 那賣(なめ)()同社坐和加須西利比売神社)
阿利(あり)同社坐加利比売神社) 大山(おほやま)大山神社)
保乃(ほの)()富能加神社) 多吉(たき)同社大穴持神社)
夜牟夜(やむや)塩冶比古神社) 夜牟(やむ)()塩冶比古麻由彌能神社)
比奈(ひな)比那神社)

以上二十五所は、並びに神祇官あり。
(やむ)() (おなじ)(やむ)()
()(もり) 久奈子(くなこ)
久奈子(くなこ) 加夜(かや)
小田(をだ)   波加佐(はかさ)
波加佐(はかさ) 多支(たき)
多支々(たきき) 波須波(はすは)

以上一十二所は、並びに神祇官にあらず。



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神門郡 郷里驛家

 神門郡 郷里驛家 

神西の岩坪
神門郡(かむどのこほり)

合はせて郷八、(こざと)二十二。餘戸(あまりべ)一、驛家(うまや)二、神戸(かむべ)

 朝山(あさやま)(のさと) 今も前に依りて用ゐる。 里二。

 日置(へき)  今も前に依りて用ゐる。 三。

 鹽冶(やむや) (もと)止屋(やむや)。里三。

 八野(やぬ) 今も前に依りて用ゐる。里三。

 高岸(たかぎし) (もと)の字高崖(たかぎし)里三。

 古志(こし) 今も前に依りて用ゐる。里三。

 滑狹(なめさ) (もと)の字は南佐(なめさ)。里二。

 多伎(たき) (もと)の字は多吉(たき)。里三。

 餘戸里(あまりべのさと)

 狹結驛(さよふのうまや) (もと)の字は最邑(さよふ)

 多伎(たき)驛 (もと)の字は多吉(たき)

 神戸(かむべ)

神門(かむど)(なづ)くる所以(ゆゑ)は、神門臣(かむどのおみ)伊賀曾然(いかそね)に、(たてまつ)りき(かれ)神門と云ふ。卽神門臣等(いにしえ)よりに至るまで、常に此の處に()めり(かれ)神門と云ふ

朝山郷(あさやまのさと)郡家(ぐうけ)東南五里五十六歩なり神魂命(かみむすびのみこと)御子眞玉着玉之邑日女命(またまつくたまのむらひめのみこと)()ましき()所造天下大神大穴持命(あめのしたつくらししおほかみおほなもちのみこと)(つまど)ひて、朝毎(あさごと)()しき(かれ)朝山と云ふ

日置郷(へきのさと)。郡家正東(まひがし)四里なり志紀嶋宮御宇天皇(しきしまのみやにあめのしたしらしめししすめらみこと)御世に、日置伴部(へきのともべ)(つか)はされ宿停(とど)まりて(まつりごと)()なり(かれ)日置(へき)と云ふ。

鹽冶郷(やむやのさと)。郡家東北六里なり阿遲須枳高日子命(あぢすきたかひこのみこと)御子鹽冶毗古能命(やむやびこのみこと)坐しき(かれ)止屋(やむや)と云ふ。神龜三年に、字を鹽冶と改む。

八野郷(やぬのさと)。郡家正北(まきた)三里二百一十歩なり須佐能袁命(すさのをのみこと)御子八野若日女命(やぬのわかひめのみこと)()しき()所造天下大神大穴持命(あめのしたつくらししおほかみおほなもちのみこと)(つまど)はむとして、()を造らしめひき(かれ)八野と云ふ

高岸郷(たかぎしのさと)郡家(ぐうけ)東北二里なり所造天下大(あめのしたつくらししおほかみ)御子。阿遲須枳高日子命(あぢすきたかひこのみこと)(いた)晝夜(ひるよる)()()しき()りて、高屋りて坐させ。卽高椅(たかはし)を建てて、りして(ひた)(まつ)りき(かれ)高崖(たかぎし)と云ふ。神龜三年に、字を高岸と改む

古志郷(こしのさと)。卽郡家(ぐうけ)()けり。伊弉那彌命(いざなみのみこと)、日淵川を以て池を築造りたまひき()古志(こし)の國人(たち)到來(きた)りて、(つつみ)(つく)りて、(やが)宿居(やど)れりし所なり(かれ)古志(こし)と云ふ

滑狹郷(なめさのさと)。郡家南西八里なり須佐能袁命(すさのをのみこと)御子和加須世理比賣命(わかすせりひめのみこと)()しき()所造天下大神命(つまど)ひてひ坐ししに、()磐石(いは)あり。其(いと)(なめら)かなりき。卽()りたまひしく、「(なめし)磐石(いは)なるかも」と()りたまひき(かれ)南佐(なめさ)と云ふ。〈神龜三年に、字を滑狹と改む

多伎郷(たきのさと)。郡家南西二十なり。所造天下大神御子阿陀加夜努志多伎吉比賣命(あだかやぬしたききひめのみこと)坐しき(かれ)多吉(たき)と云ふ。神龜三年に、伎と改む

餘戸里(あまりべのさと)。郡家南西三十六里なり名をくこと、意宇郡の如し。

狹結驛(さよふのうまや)郡家(ぐうけ)じ處なり古志國(こしのくに)與布(さよふ)人來()めり(かれ)最邑(さよふ)と云ふ。神龜三年に、字を狹結と改む()める所以(ゆゑ)は、くこと古志郷の如し。

多岐驛(たきのうまや)。郡家西南一十九里なり名をき、字を改むることは、多伎郷の如し。

神戸かむべ。郡家東南一十里。名をくこと、意宇郡の如し。



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