【出雲国風土記】伊賀多氣神社(伊我多氣社)|五十猛命を祀る延喜式内社|仁多郡・奥出雲町横田
「出雲国風土記」に『伊我多氣社』として名を残す、延喜式内社。
島根県仁多郡奥出雲町横田に鎮座する「伊賀多氣神社」は、主祭神五十猛命をはじめ素盞鳴尊・大己貴命をお祀りする山里の古社です。
随神門を抜け、大欅や社日碑が見守る静かな境内で、古代から続く信仰の息吹に触れてみませんか。
御祭神
| 主 祭 神 | 五十猛命 |
|---|---|
| 配 祀 神 | 素盞鳴尊 大己貴命 |
御由緒(歴史)
伊賀多氣神社は、垂仁天皇の御代に創建されたと伝わる延喜式内社で、出雲国風土記には神祇官社・延喜之制・小社として記載される古社です。御鎮座地は古代「横田庄」と称し、仙洞院の御料地であったといわれますが、戦国時代の兵火により社殿や社家が焼失し、古い資料の多くを失ったことが惜しまれています。
主祭神は素盞鳴尊の御子神・五十猛命で、相殿に素盞鳴尊・大己貴命をお祀りします。『日本書紀』などによれば、父神素盞鳴尊とともに朝鮮半島・新羅の曽尸茂梨に降り立ち、のちに本土へ帰る際に随従して大田の浦へ上陸し、多くの樹木の種を携えて日本各地に植林を広めたとされます。
当社の鎮座地・角村の地では、五十猛命が鳥髮山(通山)から一帯を見渡し、砂鉄採取のため山が崩され禿山となった様子を憂い、住民とともに植樹や治山治水に努められたと伝えられています。命は「杉や楠は舟材に、檜は宮殿に、槙は薪に用いよ」と教え、日本国中での造林をすすめられたことから、のちに朝廷より国土経営・林業の守護神として篤く崇敬を受けました。
社宝として木造随神立像二躯・木造獅子頭一頭(ともに県文化財)が伝わり、祈年祭:4月8日/例大祭:11月8日/新嘗祭:12月8日が主な年中祭事となっています。
現地写真ギャラリー
アクセス・駐車場
島根県仁多郡奥出雲町横田1278。県道258号沿いの鳥居をくぐり参道を進みます。
参道沿いに数台停められそうなスペースがあり、右手に駐車場のような場所もあります。
お問い合わせ
| 所在地 | 島根県仁多郡奥出雲町横田1278 |
|---|---|
| TEL | 0854-52-0346 |
| HP | -- |
| -- | |
| 駐車場 |
県道258号の鳥居をくぐった参道沿いに数台停められそうです。 右手に駐車場のような場所があり、そちらに停めさせてもらい参拝しました。 |
| 御朱印 | 有無は不明 |
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