【出雲国風土記】火守神社(火守社)|国譲りの場で料理を献じた櫛八玉命を祀る古社|神門郡・出雲市宇那手町

2021年3月23日火曜日

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【出雲国風土記】火守神社(火守社)|国譲りの場で料理を献じた櫛八玉命を祀る古社|神門郡・出雲市宇那手町

火守神社は、出雲市宇那手町に鎮座し、『出雲国風土記』には「火守社」と記されています。
主祭神・櫛八玉命は、国譲りの場で火を切り出し、盛大な料理でもてなしたと伝わる料理の祖神
熊野神社・八幡宮・朝間神社・大歳神社などを合祀し、包丁塚や境内社が料理と信仰の歴史を今に伝えています。


拝殿
火守神社 拝殿

静かな山あいに建つ火守神社の拝殿

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御祭神

主 祭 神 櫛八玉命
配 祀 神 伊邪那岐命 事解男命 速玉男命 応神天皇
 息長足姫命 武内宿禰命 木花咲耶姫命
 大歳神 御歳神 若歳神

御由緒(歴史)

御由緒板
火守神社 略記

社頭の略記には、国譲りと合祀・遷座の歴史がまとめられています

火守神社は創立年代は不詳ですが、『出雲国風土記』に式外社「火守社」として名が見える古社です。
主祭神の櫛八玉命は、国譲りが行われた多藝志之小浜(現・武志町 鹿島神社付近)で、膳夫として館を構え、土器を造り、火を切り出して豊かな料理を供したと伝わる神で、料理の祖神として敬われています。

もとは宇那手村右谷の火鑚瀧の淵近くに「火鑽社」として鎮座していたといわれ、明和二年(1765年)に現在の平林の地へ遷座しました。
村内には熊野神社・八幡宮・朝間神社・大歳神社なども祀られ、戦国期には古志氏から厚い崇敬を受けたと伝わります。

明治四年には「火切大明神」が郷社に昇格し、社名を風土記社名の「火守神社」と改め、産土神として仰がれるようになります。
さらに明治四十年、火守神社・八幡宮・朝間神社・大歳神社を熊野神社に合殿合祀し、主祭神・櫛八玉命を中心とした社となりました。現在の社殿は寛政七年(1795年)の建立で、最古の棟札は天正三年(1576年)に遡ります。

境内には秋葉社(迦具土命)・若宮(建御雷命・布津主命)・稲荷社(宇迦之御魂神)・御碕社・天満宮(菅原道真命)などの境内社や、料理にゆかりの「包丁塚」も祀られています。獅子舞(伊勢流十段)や神代神楽などの芸能も伝わり、地域の信仰と文化を今に伝えるお社です。

  • 例祭:10月第2日曜日
  • 祈年祭:4月1日
  • 献穀祭:12月1日
本殿
火守神社 本殿右 火守神社 本殿左

寛政七年建立と伝わる本殿

境内社
左…秋葉社(迦具土命) 右…若宮社(建御雷命・布津主命) 火守神社 境内社
御碕社
村内に邪神・悪神の侵入を防ぐ先祓の神を祀る小祠 火守神社 御崎社
稲荷社
宇迦之御魂神を祀る。 火守神社 稲荷社
天満宮
学問の神・菅原道真公を祀る。 火守神社 天満宮
包丁塚
火守神社 包丁塚

料理の祖神にちなむ包丁塚

石碑
火守神社 石碑
狛犬
拝殿前鳥居
火守神社 拝殿前鳥居
鳥居
火守神社 鳥居
参道
火守神社 参道
社号標
火守神社 社号標

アクセス・駐車場

地図

島根県出雲市宇那手町1314付近。出雲方面から県道26号を三刀屋方面へ進み、来原大橋から約1.8km先で右折後、さらに約1.3kmで左手奥。

お問い合わせ

所在地 島根県出雲市宇那手町1314
TEL 0853-48-1657
HP --
Email --
駐車場
出雲方面から県道26号線を三刀屋方面に進み、来原大橋から1.8km先の市道を右折し、さらに1.3km進むと左手奥にあります。鳥居の左手に2~3台ほど駐車可能なスペースがあります。
御朱印 有無は不明

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